死んだ本命ジャンルの話

 

ワートリ復活おめでとうございます!!!

連載再開、めでたいね。読んだことないんだけどもめでたい。いや自ジャンルがあって動いてくれるって本当に嬉しいことなんですよ。私だってこの間ドリフターズの新刊出るよ~って通知をヒラコーツイッター見たときにヨッシャー!って大声で叫んだからもう身に染みて分かります。

 

じゃあなんでこんなこと言い出したか、ここに戻ってくるんですけど私今年の初めに実家の斉木楠雄を亡くしまして。いやここから後が言いたくて書いてるんですけども……当時の私はバカだからはてなブログなんてものは使ってなかったね。そして何故か(いやまあ分かる人には分かるんですが)惑星ループを聞きジャンプに鼻水と涙が溢れないようにバカでかいバスタオルを持って泣いた、そういうこともありました。今年の2月の話しです。

っていうか斉木楠雄ってみなさん知ってますか?2011年から不定連載でやってて2012年から連載に昇格して、で2018年2月までやってた超能力ギャグ漫画ですよ。ピンク髪で緑の眼鏡かけてる斉木楠雄が出るジャンプ漫画。アレをわたし不定連載時から読んでまして。

 

出会ったきっかけとか特に大したこともなくて、当時の行きつけの美容院に置いてあったジャンプに斉木の不定連載がたまたま載ってたとかそういうやつでしたね。ありがとう当時の行きつけの美容院、今はもうない美容院です。やたらと待合が長くて1時間待ちとかザラにありました、思い出しても腹立ちますね。

で、まあそんな美容院で当時中学生のクソガキだった私は斉木楠雄と運命的な出会いを果たしたわけです。今でも忘れない、透視の話でした。めちゃくちゃ面白かったんですよホント。分かります?下ネタも若干入りながら、でもエグくはないんですよね。フワッとした下ネタでなんとも言えない面白さがあってこれすげえ!って興奮して……まあそういう感じです。

 

いや毎回思ってんですけどすごいな斉木楠雄、ほんとうに私から語彙力と思考力を奪っていく。なんなんですかねこの作品、概念が浮かんできて言語化できないんですけども……後述するんですが呪術廻戦っていう作品はすごい語彙力が発達するんですよ。言語にしたい感情がパッと当てはめられるんですけど……斉木は本当に浮かばない、徹底的に人をダメにします。いやそれくらいきっと思い入れが深いんですよね、中高大と歩んできてるので。来てたので……過去形にしたくないな~これ。

いやそれで何故最終回なのかなんて結構前からわかってたんですよ、当たり前じゃないですか。麻生周一ツイッター見たら大体察せますよ、あんなにボロボロに追い詰められた麻生周一見てそれでも描けなんて鬼じゃないんだから言えませんって。今の彼のツイッター、伸び伸びとしててああ自由になれたんだろうなと思います。斉木楠雄のファンである前に麻生周一のファンでもあるからそりゃ麻生周一の幸せを願うに決まってるんですよ。だけどそういうのじゃなくてなんで終わったの?みたいな感情論ですよね。

 

も~~!!前回の七海の時にも思ったんですけど我儘なんですよオタクだから(主語をでかくするな)。作者に負担がかかって欲しくない、でも続いて欲しいんですよ。わかります?週刊漫画のオタクの方は同じような感情を抱いてると思うのですが違ったらごめんね。麻生周一のことが漫画家として大好きだしなにツイートしてもふぁぼするしRTするんですけどやっぱり終わって欲しくなかった!!八年、九年と続き新しいキャラとか出てきて、動かし方とか鳥束や明智のときみたいに色々試行錯誤しながら少しずつ慣れていくの見たかった!!見たかったんだよね、今さらなに言ってんだって感じですが。でも初期の初期から買ってお金だけは落としてるしこれくらいの我儘は許して欲しい、我が家の本棚には0巻から全て初版の新品が揃ってます。

だって「この漫画が今後壊滅的につまらなくなっても盲目的に応援してください」とか単行本巻頭コメで言うから!つまらなくなんかなかったけどつまらなくなっても応援してましたよ。アンケート出してなかった?……それはもうほんとうにごめんなさい……

でもまあきっとそれしかできなかった。いやアニメの時にもVOMIC版の声が良かった~浅沼三宅に戻して~とか結構ダダこねてて、それでも円盤買ったんですよね。チョロオタク。でもきっと応援する理由なんてそんなもんでしょ。

 

窪谷須亜蓮の話に移りましょう、概念に革命を起こした私の推しの話しです。いやそんな大層なもんじゃない……いや大した男なんですけど。すごい矛盾がある、先の一文で片鱗が見えたと思うのですが多分今まで以上にフワッフワな文章になると思うんですよね。窪谷須亜蓮、宇宙だから……宇宙ってなに?分からないな……宇宙なんですよ。

窪谷須亜蓮が宇宙か否かはこの際置いておきましょう。きっと碌なことにならない上星5フォーリナー!などと叫び出します。FGO始めて当方の前頭野死んでますからね。前科持ち、ツイッターで叫んでいたんですよね。マジで正気じゃない、そう言った意味では確かに窪谷須亜蓮はやっぱり……みたいになるね。これでも時間おいて読み直していやこれはねえな……と手直し改良を進めてます、許して。

 

窪谷須亜蓮、初登場は2013年9月2日。茨城からの転校生、メガネで紫髪(多分この髪の色は“紫”煙をくゆらすと掛けてんじゃないのかなと思いいたった)中分けのダサい芋男。身長173cm、体重65kg、A型、両親が共働きで料理が上手く愚連隊『炎栖覇』の頭をしていただけあり兄貴肌。パンピーに迷惑をかけたくなくて友人を殴られるくらいなら自分の元ヤンがバレたって構わないという漢気の持ち主。

煩悩、破~~!!!という感じで念仏の代わりに彼のプロフィールをあげてみたり、すごいのがこのひとつひとつにエピソードがあって本当に愛しいんですよね。手先も器用だし絵も描ける、任侠映画も見るし奥が深いキャラなんですよ。実は3年生編では頭の悪さが際立ってんですけどね……

 

とにかく夢があるんですよ彼は、すごい。昔よつばと!っていう漫画を「オタクと呼ばれる人種の欲望を形にしただけの漫画」と言った人がいますが、窪谷須亜蓮っていうキャラはさながら「オタクと呼ばれる人種の理想的な男子高校生を形にしただけのキャラ」と呼べる人でもあって。でもそんなこと言うやついたらぶっ飛ばします、うるせえ!とDM送って3秒でブロックしますしツイッター社に報告します。でも事実はきっとそういうことなんですよね。

まあなんかそんなすごいキャラで、多分現実にいたら年上の女が家に帰ったらいて欲しいキャラ最上位でして……いや私がそうなだけなんだけどね。一緒に住みたいね。帰宅していたらテンション上がりますよそりゃ、美味しいご飯作ってお疲れ様って言ってくれそうじゃないですか?そういうキャラだから好きになった訳じゃないけどそういう側面もあるという話です。たまらなく愛しているんだけどなんかもう伝わんないから26巻全部読んで!!(大の字)

 

さて窪谷須亜蓮はこの世に生を受けて六年目な訳ですが当然他のキャラ、例えば燃堂海藤照橋さんなどは七年、八年経つわけですね。斉木楠雄という漫画はギャグ漫画なんですがその実コメディという形を取っていて閉じられた空間で一年間を繰り返しています、サザエさん時空ってやつですね。銀魂と同じアレです。

でここから本題なんですが主人公の斉木楠雄は初めは誰とも仲良くなく一人でなんでもしてしまう少年……青年?だったわけです。両親とは仲が良く良好な関係なんですが彼には友人なんていなかったんですね。まあ色々後付けで幼少期の話は出てきたんですが……とにかく友人なんていらないというスタンスで、でもだんだん絆されていくんですよ。燃堂や海藤や、鳥束や命ちゃんや、そして照橋さんに絆されていって徐々に周りの手を借りて行って最後には火山を止めるまで至って、そしてあのカミングアウトになるわけで……

 

もちろんここだけでもすごいんですけど、一人一人のキャラの関係性が画面の向こうで変わっているんですよね。しばらく本編に出ないうちに仲良くなってたり、金持ちになってたり、考え方が成長していたりっていうのがすごくリアルなんですよ。高校生ってそういう子供から大人へと少しずつ変遷を遂げる時期で、良い方にも悪い方にも変わるでしょ?

亜蓮も海藤と仲良くなったり燃堂とラーメン食べに行くように仲良くなっていくんだけどそれだけじゃなくて、不良に出戻ったりもするんですよ。そういう悪い方に行ってたまに気づいて戻ってきてまた一歩大人になる高校二年生。高一だときっと幼すぎて高三だと受験が出てきてしまうから高二、永遠の思春期で永遠の青春だったんですよね。

 

普通の人の青春って精々中二から高二までの三年で、駆け抜けるようにそこを走るからこそ後から振り返ったときにきらきらと輝いてるもんじゃないですか。で、同窓会とかで振り返った時にきっと笑いあえるんですよね。

でも斉木たちの青春は七年もあって、そのことが堪らなく終わりを寂しくさせてるんだろうなと思うわけです。駆け抜けてきた七年間の青春の終わり、毎週リアルタイムで変わる関係性を垣間見えるなんてまるでクラスメイトの一人になったみたいじゃないですか。

すっごい楽しかったんですよね。媒体が原作しかなかった頃は友人に沢山貸して読んで!って言って、夏の夕方に家族と庭でバーベキューしてる途中でゴメン!って言ってVOMICをテレビの前で待機して、アニメ化で表紙になったジャンプがコンビニに並んでたことに嬉しくなって、亜蓮が出る回を逆算して……

なんかもう書いてるだけで半泣きなんですけどどうします?無茶苦茶ですね。終わり時を完全に見失ってしまった感が強いんですけどどこで切り上げよっかな……

 

とにかくなんかこう……推せる時に推しとけ!みたいなオタクを嘲笑う風潮がたまに見受けられますけど、あんなもんこそ笑い飛ばしとけば良いと思うんですよ。多分ジャンルに対する思い入れがないからそういう嘲笑をできるのであって……いやだってジャンルをずっと追いかけてたらそんな笑えませんって。人の努力を笑う人間はダメだし人の好きなものを馬鹿にするのなんてもう以ての外に決まってるんですよね。

 

で、これ今だから言えるんですけど斉木楠雄終わってから始まった新連載を始めはすごいなにこいつら?は??みたいに思ってたんですよね。なんで今だから言えるかっていうと時効とかじゃなくてその中の一つ「呪術廻戦」にバカハマりしたからです。お金落としてるから許してね☆という薄汚い根性、でもまあそういうところがないと人間生きていけませんからね。で、やっぱり推せるうちに推しとけ!なんですよ。掲載順がジェットコースターロマンスでも絶対にアンケート出して単行本買おうね!ということです。ワートリだってなんだってそうだけどやっぱそういうの必要なんですよ、死んでから故人を悔いても仕方がなくて私たちの斉木楠雄はきっと帰ってこないから本当に今のうちに推しとけ!!となるわけですね~……

 

完全に終わり時間違えたからここらで終わるぞ!なんかそんな感じのよく分からない斉木楠雄の思い出語りの話しです。なんとなく聞いて欲しかったから書きました。